街の地下に張り巡らされた下水道管。普段は目に見えませんが、この「見えないインフラ」を守るために、北都サービスは高度な技術と専用機器を使って日々作業を行っています。
今回は、清掃と調査を同時にこなす「ノズル+カメラ一体型装置(ノズルカメラ)」について解説します。
ノズル+カメラ一体型装置とは
高圧洗浄車に積んであるホースの先端に取り付ける機器で、下水道清掃のときに使用します。後ろ向きに水を噴射して下水道を洗浄する「ノズル」と下水道の様子をリアルタイムで映すための「カメラ」が一つにまとまっています。

装置の2つの役割
- ノズル:後ろ向きに高圧の水を噴射し、管の内側に付いた泥・油・木の根などの汚れを洗い流す
- カメラ:管の内部をリアルタイムで撮影し、地上のモニターに映し出す
作業は、下流側のマンホールに高圧洗浄車を停め、そこからホースを管の中へ上流方向に向けて挿入することから始まります。装置は後方のノズルから水を後ろ向きに噴射することで、その反動を使って自ら上流へ進みながら前方のカメラで管内を撮影します。地上のスタッフはモニターを見て、装置の位置と管の状態を常に確認しながら作業を進めます。

ノズル+カメラ一体型装置を使うメリット
1回の作業で清掃と調査が同時に完了する
| 使わない時 | 使う時 | |
|---|---|---|
| 洗浄 | 1回の作業 | 同時に完了 |
| 調査 | 2回目の作業(別装置) | 同時に完了 |
| 作業回数 | 2回 | 1回 |
モニターでリアルタイムに異常を確認できる
撮影した映像は、地上のモニターにリアルタイムで映し出されます。清掃中に管の状態も確認できる点が、この装置の最大の強みです。
作業中に確認できる異常の例
- ひび割れ(クラック)
- 木の根の侵入
- 水漏れ・浸入水
- 管のズレや段差
見つかった異常はその場で記録し、自治体や管理者への報告書にまとめます。
横浜市の大規模な下水道を支える技術
このノズルカメラは、横浜市下水道河川局から公式に成果が発表されている技術です。
横浜市は管きょ延長約12,000km・マンホール約54万基という国内最大規模の下水道網を抱えており、老朽化対策として「状態監視保全」による維持管理を推進しています。その中核を担う調査手法として採用されているのが、このノズルカメラを用いたスクリーニング調査です。
実績(横浜市・令和5年度末時点)
- 6年間で約6,100kmの管きょの状態を調査
- 648か所の緊急修繕箇所を早期発見
- 年間清掃延長1,245km(下水道全国データベースで全国1位)
こうした実績が、道路陥没の未然防止にもつながっています。北都サービスはこの技術を担う現場の担い手として、横浜市の下水道インフラを支えています。
先輩と一緒に、段階を踏んで習得していく仕事
入社してすぐにこの装置を担当するわけではありません。最初は先輩スタッフのサポートとして現場に入り、作業の流れや安全確認の方法を覚えるところから始まります。

習得の流れ
- まず先輩の作業を横で見て、現場の流れを覚える
- 徐々にモニターの見方や装置の操作を教わる
- 先輩がそばでサポートしてくれるため、安心して実際の操作を任せてもらえるようになる
