下水道清掃と聞くと、「大きな清掃車が1台あればできそう」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、実際の下水道清掃の現場では、必ず2台1組で作業を行うのが基本です。
それは、作業の効率を上げるためだけではありません。
安全に、確実に、そして長く街のインフラを守るために欠かせない体制だからです。
北都サービスでは、横浜市内の下水道維持管理業務において、この「2台1組」の体制を徹底し、安定した品質の清掃・点検を行っています。

下水道清掃の基本|使うのはこの2台
高圧洗浄車の役割

高圧洗浄車は、下水道管の中に溜まった土砂や汚れを、強力な水圧で剥がし、動かす役割を担います。
マンホールからホースを管内に入れ、先端についたノズルから水を噴射しながら上流方向へ進めていくことで、管の内側にこびりついた汚れを効率よく除去します。
吸引車(強力吸引車)の役割

吸引車は、洗浄によって動かされた土砂や汚泥を、強力な吸引力で回収するための車両です。
洗浄車だけでは、汚れは動くだけで回収できません。
吸引車があることで、管内やマンホール内をきれいな状態に保ち、次の工程や安全な作業につなげることができます。
なぜ1台ではダメなのか?
理由① 汚れを「流す」だけでは終わらない
下水道清掃は、汚れを動かすことが目的ではありません。
確実に取り除き、回収することが重要です。
洗浄車1台だけで作業を行うと、土砂は下流に流れるだけで、別の場所に溜まってしまいます。
その結果、詰まりや悪臭、再度の清掃が必要になることもあります。
理由② 安全面を確保するため
下水道内には、土砂や汚泥だけでなく、ガスや水位変動など、さまざまな危険が潜んでいます。
吸引車を併用することで、マンホール内に汚泥が溜まるのを防ぎ、作業員が直接触れるリスクを最小限に抑えることができます。
理由③ 作業効率が大きく変わる
洗浄と吸引を同時に行うことで、作業時間を短縮し、道路規制の時間も抑えられます。
これは、交通量の多い横浜市内で作業を行ううえで、非常に重要なポイントです。
現場ではどう動いている?2台1組の作業の流れ
実際の現場では、次のような流れで作業が進みます。
- 作業準備・車両設置

下流側のマンホールに洗浄車と吸引車を設置し、作業の準備を行います。
- 汚れを上流に押流す

洗浄車のホースを管内に入れ、上流方向へ進めながら高圧洗浄を行います。
- 汚泥・土砂を吸引回収

流れてきた土砂や汚泥を、吸引車がタイミングを合わせて回収し、管内の状態を確認します。
この「流す・集める・確認する」を同時に行うことで、効率よく、かつ確実な清掃が可能になります。
北都サービスの特徴|清掃と調査を同時に行う理由
北都サービスでは、清掃作業とあわせて管内調査も行っています。
使用しているのは、ノズルとカメラが一体となった装置です。
清掃しながら管内の映像をリアルタイムで確認できるため、ひび割れやズレ、腐食などの異常を早期に発見することができます。
この調査結果は、自治体が行う下水道の維持管理計画や改修計画の判断材料として活用されます。
ただ「きれいにする」だけでなく、トラブルを未然に防ぐことも、私たちの大切な役割です。

未経験でも大丈夫?最初はどんな役割から?
下水道清掃の仕事は、ほとんどの社員が未経験からスタートしています。
入社後すぐに機械操作を任されることはありません。
最初は、洗浄車オペレーターの補助や、マンホールでの合図、洗浄ホースを保護する作業、
作業帯の設置など、現場を支える役割から覚えていきます。
2台1組で作業を行うため、それぞれの役割が明確で、段階的に仕事を覚えやすい環境です。
まとめ|2台1組は「安全・品質・信頼」のため
下水道は、普段は目に見えない場所にあります。
だからこそ、確実で丁寧な作業が求められます。
2台1組で行う下水道清掃は、安全を守り、品質を保ち、地域の信頼につながる体制です。
北都サービスは、これからも横浜の街を支える「見えないインフラ」を守り続けていきます。
